名古屋市中村区の内科・小児科|亀島駅2分
052-459-3312肺炎球菌とは、乳幼児の鼻咽頭に高い確率で定着している常在菌で、飛沫感染により伝播する、小児の細菌感染症の主要な原因菌です。
肺炎球菌が引き起こす病気としては、髄膜炎、敗血症・菌血症、肺炎、中耳炎など、多岐にわたります。
その中で、特に侵襲性肺炎球菌感染症(Invasive Pneumococcal Diseases:IPD)と言われる、髄膜炎、敗血症・菌血症、血液培養陽性の肺炎が特に問題となります。
肺炎球菌は90種類以上あり、肺炎球菌ワクチンを接種したとしても、すべての種類に対して予防効果が期待できるわけではありません。
しかし、現在小児で使用される肺炎球菌ワクチンに含まれる13の血清型は、高齢者の市中肺炎やIPDで頻繁に分離されるだけでなく、IPDにおける死亡リスクおよびペニシリン(抗生剤の一種)耐性率が高い血清型であることが知られています。
これらのことから、肺炎球菌ワクチンの接種が勧められます。
直接ご来院いただくか、お電話のみの受付となっておりますので、はじめての方はお気軽にご連絡ください(WEB予約は承っておりません)。
その他のワクチンを含め、ワクチンの年間スケジュールを作成することも可能です。
風邪やご都合などで、予定が変更となった場合には、その都度スケジュールを立て直し、お渡しいたします。
毎週火・金曜日 15:15~16:00
(ご希望の方は通常の診療時間内でも実施しております)(予約制)
ご来院の際に必ず母子手帳をご持参ください。接種間隔を確認したり、予防接種の記録をする必要があるため、母子手帳を忘れた場合は取りに戻っていただく必要があります。
その他の点については、ご予約時に当院スタッフよりお伝えいたします。
標準的な接種スケジュールとしては、初回免疫は、生後2ヶ月以上7ヶ月未満で、27日間以上の間隔で3回皮下に注射します。
この3回目接種までを生後12ヶ月未満までに完了させます。
追加免疫は、生後12ヶ月以上かつ3回目接種から60日間以上の間隔をおいて1回皮下注射します。
生後7ヶ月以上12ヶ月未満で初回接種を開始する場合は、27日間以上の間隔で2回接種します。
そして追加免疫は、生後12ヶ月以上かつ2回目接種から60日間以上の間隔をおいて1回接種します。
生後12ヶ月以上24ヶ月未満で初回接種を開始する場合は、60日以上の間隔をあけて2回接種します。
生後24ヶ月以上6歳未満で初回接種を開始する場合は1回接種します。
接種部位の発赤67.8~74.4%、腫れ47.2~57.1%などがあります。
また発熱(37.5℃以上)が32.9~50.7%と高頻度で認められています。
接種部位の腫れは数日で消えていくことが多いですが、腫れがひどい場合は、ステロイド軟膏の塗布や抗ヒスタミン薬などを使用する場合もあります。