名古屋市中村区の内科・小児科|亀島駅2分
052-459-3312かゆみのある皮膚疾患には様々なものがあり、例えば蕁麻疹、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などが代表的です。
かゆみを改善させる薬としては、内服薬として、抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)といったものを処方する場合があります。
原因やかゆみのある部位にもよっては、保湿クリームや抗炎症薬、ステロイド軟膏、プロトピック®軟膏などでも治療する場合があります。 この際、ふだんのケアや塗り方が重要であるため、ご説明しながら治療していきます。
急に皮膚にぶつぶつや腫れができる場合は不安になることと思います。
当院では経過について詳細にお聞きし、原因について検討していきます。 例えば夏場に多いあせも、冬場に多い乾燥性湿疹。ふだんのケアについての説明と、保湿クリームなどでの治療を行っていきます。
小児は大人と比べて皮膚も薄く、皮膚トラブルが生じやすい傾向があります。
また、年齢によって生じやすい皮膚疾患が変わり、そのときどきで大切なケアがあります。
当院ではふだんのケアについての説明と、保湿クリームやステロイド軟膏についての使用方法もご説明しながら、一緒になって治療していきます。湿疹については以下のページでもくわしくご紹介しています。
日常生活でできる湿疹の予防方法名古屋市在住の小児の場合、自己負担はかかりません。
肌のかゆみやぶつぶつ、湿疹などでお悩みのお子様をお持ちの方はぜひ一度当院までご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。
こどもの体は月日を重ねるにつれ、ダイナミックに変化していきますが、皮膚についても例外ではなく、誰にでも起こりやすい疾患のひとつが「湿疹」です。
赤ちゃんや幼児の肌はとてもデリケートで、手や足はもちろん、顔やお腹にできたりとさまざまです。
また、湿疹の種類も意外に多く、気づいたらいつの間にか色々な湿疹が同時にできていることも多くあります。
そのため、見た目だけで軽い症状だと思ってほうっておくよりも、気づいたらなるべく早めに小児科や皮膚科を受診することをおすすめしています。
名駅ファミリアクリニックでは、小児科専門医による治療をおこなっており、乳児の方を中心に多くの患者さんが来院されています。 また、日々のスキンケアや予防法についても医師・看護師から丁寧にアドバイスさせていただいております。
このようなお悩みをお持ちの親御さんはぜひ一度当院までご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。
湿疹の症状はさまざまありますが、ここでは特に多く確認できる症状と、それぞれどのように治療していくのか簡単にご紹介させていただきます。
生後数か月は、母体由来の性ホルモンの影響で、皮脂分泌の量が多くなります。
頭皮や顔、耳周囲、わきや胸、陰部では、特にこの皮脂が活発に分泌されます。
ここにマラセチアなどの皮膚に常在する真菌(カビのこと)が関与して、炎症が起きると考えられています。
その結果皮膚が赤くなったり、黄色いかさぶたのようなものがくっついたりします。
スキンケアだけで良くなることもありますが、場合によってはステロイド外用薬を使うこともあります。
また、湿疹が出現する場所や症状が、アトピー性皮膚炎と非常に似ており、区別するのが困難です。
脂漏性皮膚炎は、生後数か月で次第に改善していくのですが、アトピー性皮膚炎は数か月以上続いたり、湿疹をくり返すため、ただちに断定せず、時間経過をみて判断していくことも多くあります。
おむつかぶれは、尿や便の刺激、さらには何度もお尻を拭く刺激によって、肌のバリア機能が低下することによって生じます。
具体的な症状としては、少し赤みがある状態から、びらんといって、皮がめくれてしまった状態まであります。
治療については、スキンケアと塗り薬を使った治療があります。
というように、できるだけお尻の皮膚に刺激を与えず、きれいにする工夫が大切です。
オムツかぶれによる湿疹の治療は、ワセリンという皮膚を保護する軟膏や、亜鉛華軟膏という酸化亜鉛を含んだ軟膏で炎症を抑え、便や尿などから皮膚を保護する効果のある塗り薬などを使っていきます。
赤ちゃんの口のまわりは、よだれだけではなく、離乳食を食べるときに口のまわりにつく食べ物の刺激や、よだれや食べ物を拭き取ることによる刺激によって、どうしても荒れがちになります。
よだれかぶれに対するスキンケアも基本的にはオムツかぶれと同じです。
刺激となるよだれや食べ物をこまめに早く取って、こすらないように拭き、さらに保湿剤を塗って皮膚を保護していきます。
あせもは乳幼児に特に多く、首まわりや体幹、脇などによく起こります。
人間のほぼ全身の表面に分布しているエクリン汗腺という汗を出す腺が詰まることによって生じます。
汗腺が詰まる深さや炎症の合併によって、発赤がある場合もない場合もあり、数㎜大の大きさで、プツプツとした盛り上がった形をしています。
たくさん汗をかいている状態で発症しやすくなり、このような状態が改善されると自然になくなっていきます。
しかし、症状が続く場合はステロイドの塗り薬を使って治していくこともあります。
アトピー性皮膚炎は、悪くなったり良くなったりをくり返す、痒みのある湿疹を主とした疾患です。
多くはアトピー素因といって、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎といった疾患を持っていたり、家族にそのような疾患を持つ人がいたり、アレルギーの原因(アレルゲン)を持っていたりします。
皮膚炎は痒みを伴い、赤くなっていたり、ジクジクしていたり、かさぶたのようになっていたり、皮膚の皮が厚くなっていたりします。湿疹は左右対称に現れやすく、乳児期には顔や頭から始まり、しばしば体幹や手足に広がってきます。
また、幼児期になると、首まわりや手足の関節部分に多く出現します。アトピー性皮膚炎は、一時的ではなく、慢性的に続いたり、くり返し出現することが特徴的です。ガイドライン上は「慢性」の基準は乳児では2か月以上、その他では6か月以上となっています。
しかし、実際の治療では2か月あるいは6か月以上待つことは少なく、他の原因も考えながら、治療を開始することがほとんどです。 アトピー性皮膚炎の原因や悪化因子としては、食べ物や汗、皮膚への物理的刺激、細菌やカビ、アレルゲン、ストレスなどが挙げられます。
これらの原因をまず特定しながら、時間をかけて対策を取っていくことが重要です。
治療はスキンケアをベースとした上で、悪化因子の除去と、ステロイド外用薬などの使用が中心となります。
ステロイド外用薬などの使用するときには、プロアクティブ療法といわれる、湿疹が治ってもすぐに塗り薬を止めるのではなく、少しずつ減らしてぶり返しを防ぐ治療をおすすめしています。湿疹がすぐにぶり返してしまうのは、一見治ったように見えても、炎症が起こった皮膚の奥(真皮)に、まだわずかに炎症が残っているためです。
すぐに塗り薬を止めるのではなく、2~4週間くらい、2日に1回の頻度で塗り続けます。湿疹が出なければ、週に2回の頻度で塗るようにします。
このようにゆっくりと塗る頻度を減らしていくプロアクティブ療法は、従来の治療法と比べて再燃が少ないうえに、再燃するまでの期間も長く、トータルで塗るステロイド外用薬の量も少なくて済むといわれています。
このように湿疹の原因は非常に多くあり、それぞれ治療のすすめ方も異なるため、市販の治療薬などを使って親御さんの判断だけで治していくのは難しいといえるでしょう。
気になる症状を見つけたら、なるべく早めに医師の診察を受けることが早期に解決する近道となります。 思い当たる症状がある場合、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
新生児や乳幼児は、とにかく湿疹になりやすいです。
湿疹の代表的な疾患である、アトピー性皮膚炎に限ったデータですが、乳児で6~32%、幼児で5~27%、学童で5~15%、大学生で5~9%と、やはり年齢が小さければ小さいほど多いといえます(アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2015より)。
湿疹になりやすい理由は、新生児や乳幼児の皮膚のバリア機能にあります。皮脂分泌量、皮膚の厚さ、角質層の性質、汗の影響という4点から見通すことでわかりやすくなります。
生後1~2か月までは、母体由来の性ホルモンの影響で皮脂分泌が多く、顔や頭などが油っぽくなりやすいです。このため脂漏性皮膚炎が生じることもあります。
しかし生後3か月頃から、このホルモンの影響がなくなっていき、皮脂分泌量が急激に減っていきます。 この時期は、水分を保持する成分(セラミドや天然保湿因子)も少なく、生涯で最も乾燥しやすいカサカサ肌になりやすく、アトピー性皮膚炎を発症してしまうのが最も多い時期でもあります。
子どもの皮膚は大人よりも薄く、部分によっては大人の1/2~1/3の厚さしかないところもあります。その点からも刺激に弱く、バリア機能が未熟であるといえます。
表皮の細胞は、成長するにつれて、表層に向かってどんどん押し上げられていきます。そして角質層と呼ばれる、皮膚の表面にあたる部分では、細胞が死んでペシャンコになっており、時間ととともにやがて剥がれ落ちていきます。
これらの表皮細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでの期間のことを、ターンオーバーといいます。
若くなれば若くなるほどこのターンオーバーのサイクルが短く、角質層の細胞が成人ほどペシャンコにならないうちに剥がれ落ちてしまうので、皮膚のバリア機能が未熟といえます。
また、乳幼児は汗を出す汗腺の数は成人とほぼ同じですが、表皮は大人よりも面積が小さいため、単位面積当たりの汗腺の数が多く、汗をかきやすくなります。従って汗による痒みの誘発やあせもの出現の頻度が大人より多くなり、様々な皮膚トラブルが生じやすくなります。
これら乳幼児の肌がもつ4つの特徴から、皮膚のバリア機能が弱く、様々な刺激に敏感であり、また痒みで掻きやすく、結果的に湿疹などの皮膚トラブルが生じやすくなるといえます。
乳幼児期は特に皮膚のバリア機能が弱く、様々な刺激に敏感です。
そのため、保湿対策や入浴による刺激物の除去がまず重要です。
両親・兄弟にアレルギー疾患を持つ子供に、新生児期から保湿剤を全身に塗布することで、アトピー性皮膚炎の発症率が30~50%低下するという報告や、湿疹があると、食物アレルギーへの感作が生じやすいという報告があります。
これらのことから、保湿剤を早期から全身に塗布して保湿することがお勧めです。 また、保湿剤を使うタイミングは、入浴後すぐがおすすめです。
入浴は皮膚の表面にある汚れを洗い落としたり、肌に潤いを与えたりする効果がありますが、気をつけないと、かえって皮脂を余分に剥がしたり、皮膚を傷めてしまうこともあります。
入浴するときの注意点について、以下にまとめました。
皮膚は温まり過ぎると痒みが出てきます。38~40℃の湯に入ると、皮膚バリア機能が改善すると言われています。
石鹸やシャンプーは、直接皮膚にかけるのではなく、まずは手のひらにとって泡にして使用したほうが良いです。 できるだけ低刺激性、弱酸性、無香料・無着色、防腐剤無添加、アレルギーや皮膚刺激テスト済みの項目があるものが望ましいです。泡を手にたっぷり取って、こすらずに丁寧に手で優しくなでるように洗います。
たとえひどい湿疹があり、皮膚がむけてジクジクした液が出ていたり、とびひなどの感染があっても、泡をそっとつけて優しくなでるように洗えば、あまりしみたりせず、細菌の数を減らすことで、より清潔にすることができます。
またシャンプーは残らないように十分に洗い流すようにしましょう。特に髪の生え際、鼻の横、顎などは成分が残りやすいといわれています。そのままにしておくと、その成分に対する接触性皮膚炎を起こすことがあります。
入浴後はやわらかい綿製のタオルで、水気を吸い取るように押しふきし、決してゴシゴシこすらないように気をつけます。
髪はドライヤーで一気に乾かすと、皮膚も乾燥しすぎてしまうため、タオルで押しふき(こするのではなくポンポンと軽くたたくように)して丁寧に何度もふき、自然乾燥させるのが良いでしょう。
肌は当然お風呂から上がるとだんだん乾いてきますので、保湿剤を塗るのは肌が水分で潤っている入浴直後(5~15分以内)をおすすめしています。
診察時には、医師・看護師からお子さまの状態にあわせてさらに具体的にアドバイスさせていただきます。
お子さまの湿疹にお悩みの方で、当院での診療をご希望の方はどうぞお気軽にご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。