名古屋市中村区の内科・小児科|亀島駅2分
052-459-3312アデノウイルスは咽頭や結膜、腸管、下気道などで増殖し、咽頭結膜炎、流行性角結膜炎、胃腸炎、出血性膀胱炎といった多彩な症状を呈します。
プールを介して流行することが多いので、「プール熱」とも呼ばれます。
夏に多いですが、年間を通じて発生します。
アデノウイルスは2-14日間の潜伏期間をおいて発症します。飛沫感染、接触感染でうつります。プールに入らない子どももかかることがあります。
感染力が強く、家族内で感染したり、保育園などでたくさんの児がかかることもあります。
大人にもかかることもあります。
咽頭痛や高熱(39℃以上)などが出現し、発熱が3~7日間と長く続くことがあります。
また、扁桃腺に白苔という白いものが付着することがあります。ちなみに白苔は溶連菌やEBウイルスによる扁桃炎でも発生することがあります。
その他、頚部・後頭部リンパ節の腫脹と圧痛を認めることもあります。
眼の症状としては、目が赤くなったり、目やにが出たり、涙が多くなる、まぶしがるといった症状があります。
アデノウイルスは他にも、中耳炎、肺炎、胃腸炎、出血性膀胱炎、流行性角結膜炎、心筋炎など、多彩な症状を生じることがあります。
のどや角結膜に綿棒をあてて行う迅速検査で、10分程度で結果が出ます。
採血では白血球が高くなったり、CRPが高くなったりします。
アデノウイルスはウイルスなので、抗生物質は効きません。
中耳炎などを合併したときには、抗生物質が必要になることもあります。
のどが痛くて食べることができず、ぐったりする場合は入院が必要になることがあります。
また、アデノウイルス胃腸炎として、嘔吐・下痢症状が強くて食べれなくなり、入院が必要になることもあります。
そのため、食事は摂れているか、水分は摂れているかを注意してみていく必要があります。
発熱などの主な症状が消失して、2日経過すれば登園可能です。
感染力が強いため、タオルや食器などの共用を避け、手洗い、うがい、マスクをしましょう。
また、便中から数週間以上ウイルスが排泄されることもあり、排便後やおむつ交換後に、せっけんを用いて丁寧に手洗いをしましょう。
ワクチンも開発されておりますが、日本では予防接種は行われておりません。
名古屋市在住の小児(名古屋市の住民票がある小児)の場合、自己負担はなく無料です。
アデノウイルスの症状が疑われるお子様をお持ちの方はぜひ一度当院までご相談ください。 初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。