名古屋市中村区の内科・小児科|亀島駅2分
052-459-3312溶連菌(A群β溶血連鎖球菌)はしばしば咽頭炎、扁桃炎を生じます。高熱や喉の痛みが有名ですが、中にはイチゴ舌という舌がイチゴのように赤く腫れたり、全身に発疹が現れたり、蕁麻疹を生じたりすることもあります。
また、嘔吐や腹痛が現れることもあり、一度治ったと思っても再発することもあります。小児で有名な感染症ですが、大人にもかかることがあります。
飛沫(唾液、鼻水)感染や接触感染で広がります。保育園などで集団感染を起こすこともあります。
冬に流行ることが多く、9月頃から増加してきます。
当院では、溶連菌感染が疑われる場合は迅速検査を行っています。喉の検査で、5分で結果が出ます。
アデノウイルス検査や、インフルエンザ検査と同時におこなうこともあります。
自然に解熱することもありますが、合併症予防のため、ペニシリンというタイプの抗生剤(抗生物質)を10日間内服し、治療を行っていきます。
抗生剤を適切に内服すれば、24時間以内に感染力がなくなるため、熱もなく元気であれば登園(登校)は可能です。
リウマチ熱という、関節炎や心炎を生じる病気を合併することがあります。この合併症の予防のため、ペニシリン系抗生剤を10日間内服します。
ただし、先進国では非常にまれであり、わが国での年間患者数は17例にすぎない(2009年)といわれています。
もう一つ有名なものとして、糸球体腎炎があります。咽頭炎・扁桃炎になってから平均10日で、血尿や尿量減少、浮腫などが生じます。
これは抗生剤治療をしても、発症を防げるわけではないといわれています。
ただし発症率は少なく、年間2~3人/10万人程度です。
名古屋市在住の小児ですと、自己負担は発生しません。
成人ですと、3割負担の方で、約2,100円です。
症状が疑われる方はぜひ一度当院までご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。