名古屋市中村区の内科・小児科|亀島駅2分
052-459-3312りんご病は、ヒトパルボウイルスB19という名前のウイルスによる感染症で、正式には伝染性紅斑といいます。
りんご病はおもに飛沫感染でうつります。潜伏期間は4~21日です。
成人では半数以上が不顕性感染といって、感染していることに気づいていない場合が多いです。
発疹が出る7~10日前に軽いかぜ症状がみられることがあり、この時期がまわりの人も感染しうる期間です。発疹が現れたときにはもう感染力はなくなっています。
4~21日の潜伏期間を経て発症します。
発疹が出る7~10日前に軽いかぜ症状がみられることがあり、この時期がまわりの人も感染しうる期間です。
頭痛や筋肉痛、関節痛を伴うことがあります。小児の場合、熱は出たとしても微熱程度です。
小児の場合、両側の頬がりんごのように赤くなり、腕や大腿に網目状の赤い発疹がみられます。発疹は数日から1週間(平均5日)程度で消えますが、紫外線の刺激で一度消えた発疹が再び出現することもあります。年長児では頬の発疹がはっきりせず、四肢のみに現れることもあります。
発疹は痒みが出ることがあり、運動や温熱刺激、摩擦などによって強くなることがあります。
発疹が現れたときにはもう感染力はなくなっています。
小児の場合、症状で診断する場合が多いですが、採血で抗体検査を行い、診断をすることもあります。
成人の場合、採血でパルボウイルスB19IgM抗体が上昇しているかどうかを見ます。
このIgM抗体は、感染後7~10日で陽性となり、2~6か月続きます。そのため、抗体価が低値の場合は必ずしも急性感染の証拠とならない場合もあります。
特別な治療法はなく、対処療法になります。
痒みがある場合には抗ヒスタミン薬を使うこともあります。
りんご病は主に飛沫感染でうつります。
そのため、マスクなどの飛沫感染対策が重要です。
診断が付く発疹期には感染力はほとんど消失しているため、発疹があっても全身状態が良ければ、登園(登校)は可能です。
成人も感染することがあります。
成人では約25%が不顕性感染といって、感染していることに気づいていない場合が多いです。
大人が罹患すると、関節痛や発疹、発熱などの症状が出ることがあります。
関節炎はウイルスが直接関節滑膜に感染することで生じると考えられており、手や手首、膝、足の関節に左右対称に生じます。
パルボウイルスB19感染での関節炎は、関節破壊は生じません。
関節症状は通常2、3週間で解消していきますが、場合によっては数ヶ月以上続くこともあります。関節症状は小児より成人に、男性より女性で強いです。
患者さんの75%には発疹がみられると言われています。
妊婦がパルボウィルスB19に感染すると胎児にも感染することがあり、重症貧血や心筋炎を起こすことがあります。
妊娠中のパルボウイルスB19感染の発生率は、3.3~3.8%と言われています。
妊娠前半期の感染の方がより危険であり、胎児が亡くなってしまうこともあります。
妊娠後半期でも胎児感染は生じうるのですが、そのリスクは前期よりもずいぶん下がります。
名古屋市在住の小児の場合、自己負担はかかりません。
症状が疑われるお子様をお持ちの方はぜひ一度当院までご相談ください。 初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。