名古屋市中村区の内科・小児科|亀島駅2分
052-459-3312帯状疱疹は、もともと脊髄の神経節に感染していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより発症する感染症です。水ぼうそうにかかったことがある人なら誰でも発症する可能性がありますが、60歳を超えると発症率が急激に上昇します。
水ぶくれを伴う発疹が、体や顔の左右どちらかに、帯状に現れます。50歳以上で発症率が高くなり、80歳までに3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。
この発疹には痛みがあり、約2割の人は、治療後数か月から数年以上、帯状疱疹後神経痛という、辛い痛みが続く病気になる可能性があります。
神経支配領域に一致した、帯状に生じる水疱などの発疹の出現で、痛みを伴うことが多いです。
経過や特徴的な所見のみで診断することがほどんどです。
複数の神経支配領域にまたがる場合など、判断に迷う場合は、水疱の一部を採取して検査(抗原検査)を行う場合もあります。
鼻(鼻尖、鼻背部)に皮疹を認める場合、眼の合併症の可能性が高いため(Hutchinsonの法則)、眼科にご紹介させていただく場合があります。
また、耳(耳介)の帯状疱疹で、耳鳴や顔面の麻痺などを伴っている場合(Hunt症候群)、耳鼻科にご紹介させていただく場合があります。
抗ウイルス薬を用いて治療を行っていきます。抗ウイルス薬は、皮疹出現後72時間以内に開始することが理想です。
これは抗ウイルス薬の作用発現までに時間がかかるためで、早期に治療を開始しないと後にお伝えする、帯状疱疹後神経痛の発症率が上昇してしまいます。皮疹出現後72時間を過ぎても抗ウイルス薬を使用する例としては、以下があります。
帯状疱疹の発疹がなくなってから、1カ月以上その場所に持続する痛みのことをいいます。
帯状疱疹の患者の約20%で発症するとされ、若年者での頻度は10%以下ですが、60歳以上では40%前後まで頻度が上がります。
痛みは長期間続くことも少なくありません。 以下のような場合は、リスクが高いです。
ワクチンにより帯状疱疹の予防が可能です。
当院で接種が可能となっておりますので、ご希望の方はこちらをご覧ください。
3割負担の方であれば、通常は約1300円です。検査が必要な場合などはこの限りではありません。
帯状疱疹を疑われる方はぜひ一度当院までご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。
帯状疱疹ワクチンが2020年3月1日より開始となり、当院でもご希望の患者さんに随時行っています。
今回は、2種類ある帯状疱疹ワクチンについて、お伝えしていきます。
水ぶくれを伴う発疹が、体や顔の左右どちらかに、帯状に現れます。50歳以上で発症率が高くなり、80歳までに3人に1人が帯状疱疹になるといわれています。
この発疹には痛みがあり、約2割の人は、治療後数か月から数年以上、帯状疱疹後神経痛という、辛い痛みが続く病気になる可能性があります。
上記の帯状疱疹の発症予防、また、帯状疱疹後神経痛を予防するためのワクチンです。
効果や値段の違いによって2種類あり、それぞれの特徴を下記の表にまとめました。
シングリックス® | 水痘ワクチン | |
対象者 | 名古屋市に住民票のある、満50歳以上の方 | |
帯状疱疹発症予防効果 | 90~98% | 51% |
帯状疱疹後神経痛予防 | 85~100% | 66% |
回数 | 2回 | 1回 |
公費助成後の自己負担額 | 10,800円(税込)×2 | 4,200円(税込) |
通常価格(当院) | 22,000円(税込) | 8,000円(税込) |
上記のように、シングリックスは水痘ワクチンより料金は高いですが、予防効果が非常に高いです。
ただし、副反応として、接種後数日から1週間程度、接種部位が強く痛むことがあり、また2回の接種が必要となります。
帯状疱疹ワクチンをご希望の場合は予約でのみ承っております。
ご希望の方はお電話にてお申し込みください。(WEB予約は承っておりません)