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高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症(痛風)について

我慢できないほどの痛みに襲われることのある痛風。血液中の尿酸が高くなり、ある日突然足の指や関節に激痛が走ることが特徴です。

名駅ファミリアクリニックには、痛風で激痛の中来院される方や、健康診断などで尿酸値が高いといわれた方や、再発しないように予防したい方まで数多く来院されています。高尿酸血症の方は、生活指導を含めた治療を続ける必要があります。

当院では他の疾患をお持ちの場合もあわせて診療が可能です。

  • 痛風の痛みをすぐに改善させたい
  • 健診で尿酸が高かったが、どうしたらいいか知りたい
  • 仕事が忙しいので、安定したらオンライン診療で治療を続けたい
  • 再発しないように予防治療をおこなっていきたい
  • ほかの病気も併せて一緒に診察してほしい

このようなお悩みをお持ちの方はぜひ一度当院までご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。

【動画で4分解説】
高尿酸血症とは?
放置するリスクと改善のポイント

高尿酸血症は自覚症状がないまま進行し、痛風の原因となります。
まずは動画で、その仕組みとリスクを簡潔に理解しましょう。

痛風になる原因は高尿酸血症

痛風になってしまう背景としては、高尿酸血症があります。
高尿酸血症は、日本のガイドライン上、血液(血清)中の尿酸値が7.0mg/dLを超えるものと定義されています。

成人男性では、高尿酸血症は30歳以上の30%に達すると推定され、そのうち痛風がある人は1%を超えていると推定されており、頻度の高い疾患と言えます。

痛風

高尿酸血症の症状

尿酸の濃度が高いからといって、それですぐに痛風の症状が出るわけではありません。
尿酸は6.8mg/dLを超えるくらいから、析出して結晶になることがあります。この尿酸結晶が影響して足の親指の付け根(MTP関節)や足関節に発症しやすく、発赤や痛み、腫れや熱感などの症状が出現します。

尿酸値が高いほど、痛風発作の発症率は高まる

痛風発作は、高尿酸血症があれば必ず出現するわけではありません。
長い間高尿酸血症が続いている人のうちでも実際に発症するのは3分の1以下といわれています。

しかし痛風発作は尿酸値が高いほど、年間発症率が高まります。
ある報告では7mg/dL未満で0.1%、7~8.9mg/dLで0.5%、9mg/dL以上で4.9%という報告があります。

一方、症状がなければそのまま放っておけばいいという訳ではなく、少なくとも、尿酸値が8mg/dL以上が続くようでしたら、医師に相談したり、生活習慣を改善していく方が良いタイミングです。

名駅ファミリアクリニックでの痛風治療のすすめ方

  • 痛風発作の治療
  • 症状発現から数時間以内、遅くとも24時間以内に治療を開始することが効果的です。
    早期に介入することで、症状の持続期間を短縮し、完全な回復を早めることができます。

    痛風発作の治療は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、コルヒチン、またはグルココルチコイド(ステロイド)のいずれかを用いることが推奨されています。
    患者さんの基礎疾患や経過などの背景をもとに、治療薬を選択していきます。

    ただし、治療を開始する前に、痛風に似た他の疾患、特に化膿性関節炎(関節の感染症)を否定することが極めて重要です。 痛風発作は、数日から数週間程度続くことがあり、痛みの強さや持続時間に応じて治療していきます。

  • 高尿酸血症の治療
  • 基本的には食事療法、運動療法といった生活習慣の改善指導・アドバイスを行いながら、尿酸値の改善を目指していきます。
    ただし、痛風を繰り返す人や、痛風結節(けっせつ)がある人は、生活習慣の改善だけでは難しく、お薬を使った治療も検討していきます。

    治療薬には尿酸産生抑制薬あるいは尿酸排泄促進薬があります。
    尿路結石か腎障害があれば、基本的には尿酸産生抑制薬が望ましいと考えます。

    治療上注意が必要なのは、尿酸値を急に下げると、痛風発作が起こりやすくなることがあることです。
    特に服用開始後3ヵ月程度は痛風発作が起こりやすいため、尿酸をゆっくり徐々に下げることに注意していきます。

    痛風をくり返す人が高尿酸血症の治療を考える場合、目標とすべき尿酸値は、6mg/dL未満が良いとされています。これは尿酸の結晶が溶解する値になります。具体的には1ヵ月あたり1-2mg/dL程度下げていくことを目標とし、3~6ヵ月で6.0mg/dL以下に、以降も6.0mg/dL以下を維持することを目指していきます。

    しかし、尿酸結晶を主体とした組織の塊(痛風結節)がある場合、目標尿酸値は5mg/dL未満とより低いものになります。
    尿酸値がより低いほうが、痛風結節の分解速度を高めると考えられるためです。

    生活習慣の改善や薬物治療によって尿酸が目標値へと改善してから、尿酸結晶が溶けるには、数ヵ月から数年かかるといわれています。
    尿酸治療薬の開始時期は、従来「発作が治まってから2週間以上空ける」とされてきました。しかし最近では、抗炎症薬による治療を併用しながら、発作中からの早期開始も良いとされるようになってきています。理由としては、最近の論文で以下のことが分かってきたからです。

    ・痛みの強さと期間

    発作中に尿酸治療薬を開始しても、開始しない場合と比較して、患者が評価する痛みや、発作が消失するまでの期間に有意な差はなかった、という論文が出てきた。

    ・再発リスク

    開始後28〜30日以内の痛風発作の再発リスクについても、有意な上昇は見られませんでした。

    ・有害事象

    有害事象の発生率は、早期開始群と対照群(プラセボまたは遅延開始群)で同様でした。

    ただし、患者さんの背景によっては慎重な対応が必要な場合があり、主治医の先生とよく相談した上で治療のタイミングを考えましょう。

    採血評価のタイミングの一つの目安は、生活習慣の改善や治療開始・変更を行ってから2~4週以内に採血し、その後3ヵ月後に再度評価します。 目標尿酸値に達すれば、6ヵ月毎に測定し、維持できていれば1年毎に測定します。
    このように、生活習慣の改善とお薬での治療を行いながら、適宜採血での評価を行い、治療を見直し、改善を図っていきます。

痛風対策のための生活習慣の改善方法

尿酸値を下げていくことは、痛風予防に繋がり、それには運動や食生活の改善が効果的です。
実際の治療の際には、患者さんに合わせて具体的にアドバイスさせていただきますが、ここでは一般的な生活習慣の改善方法をお伝えいたします。

運動は週3回以上を継続しておこなう

BMI(Body Mass Index)といって、体重(㎏)÷身長(m)の二乗で表される肥満の指標があります。
BMI25以上が肥満の目安です。肥満がある人が減量すると、痛風のリスクが減ります。
BMI25未満を目標にして、週3回程度の運動を継続して行うのが有効です。

運動するといっても、過度な運動や無酸素運動は尿酸値の上昇を逆に招いてしまうため、軽い有酸素運動を行うことがおすすめです。
有酸素運動は、尿酸値に悪影響を及ぼすことなく、体脂肪の減少に伴って高血圧や中性脂肪の改善、HDLコレステロール(善玉)の上昇、糖尿病の改善など、メタボリックシンドロームの種々の病態を改善させる効果があります。

食事はカロリーを控えながら

食事療法としては、プリン体という尿酸の元となる成分の摂取を控えることや、適切なエネルギー摂取や、十分な飲水が挙げられます。 プリン体について、100gあたりプリン体を200mg以上含むものを高プリン食品と呼び、動物の内臓や魚の干物などが挙げられます。
このような高プリン食は極力控えることが望ましく、プリン体として1日の摂取量が400mgを超えないようにするのが勧められます。

高プリン食を控えることは重要ですが、食事療法の主眼は、より効果的な総エネルギー摂取制限の方へと移行してきています。 特に肥満のある方は、BMI25未満を目指して、食事の総カロリー数を制限していくことが非常に重要です。

また尿路結石の予防として、尿量を2000mL/日以上確保するように水分をしっかり摂ることが大切です。
さらに、尿の中性化に有効であるアルカリ性食品は、尿酸の尿中での溶解度を高める効果があり、結晶化させないために大いに勧められます。

また、アルコール摂取量が多いと尿酸値が上昇したり、痛風になりやすくなるため、できるだけ減らしたほうが良いです。 特にビールはプリン体を多く含むばかりでなく、他の酒類よりも高エネルギーで肥満を助長する可能性があり、注意が必要です。
目安としては、日本酒1合未満、あるいはビール500ml未満が良いでしょう。

一方、牛乳やヨーグルトなどの乳製品をたくさん摂取していると痛風のリスクが減ると言われています。 またコーヒーをたくさん(1日4杯以上)飲んでいたり、チェリーを毎日食べている(1日10~12個)と、痛風リスクが減るという報告や、ビタミンCを摂取していると尿酸値が少し下がるという報告もありますが、これらは今後さらなる調査が必要といえます。

費用は?

初診の方で診察+治療薬であれば約1,400円、採血まで含めると約1,900円です。

痛風でお悩みの方で、当院での診療をご希望の方はどうぞお気軽にご相談ください。初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。

よくある質問

Q:痛風の激痛はいつまで続きますか?

A:一部の方で、数週間続く方もいますが、適切な治療を行えば通常24〜48時間でピークを過ぎ、1〜2週間で治まることが多いです。早期治療が重要です。

Q:健診で尿酸値が高いと言われました。何科を受診すべきですか?

A:内科受診で大丈夫です。当院では尿酸だけでなく、その他の疾患・合併症の評価を同時に行います。

Q:薬を飲み始めると、一生飲み続けなければなりませんか?

A:必ずしも一生ではありません。生活習慣の改善で目標値を維持できれば、減量や中止を検討できる場合もあります。

Q:ビール以外のお酒なら痛風のリスクは低いですか?

A:アルコール自体に尿酸値を上げる作用があるため、種類に関わらず節酒が必要です。ただし、ビールはプリン体が多いため特に注意です。

Q:痛風の発作中ですが、すぐに尿酸値を下げる薬を飲んでもいいですか?

A:従来は「発作後」でしたが、現在は炎症を抑えつつ早期に開始する治療も一般的です。主治医が判断します。