それ本当に咳喘息?~見分けにくい咳の診断と、再発しにくい治療を目指しています。

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この病気は初診からオンライン診療対応可能です(要予約)
新型コロナウイルス感染拡大を防ぎ、患者さんが安心して診療を受けていただくために、当院をはじめてご利用の方でもオンライン診療が可能です。お手持ちのスマホのビデオ通話で簡単に診察ができます。
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風邪は治ったのに咳だけが続くなあ、とか、季節の変わり目になるとずっと咳が止まらない...、といったことがありますか?

そのような方は、ひょっとすると咳喘息かもしれません。

咳喘息とは、咳だけが出る喘息様症状のことをいい、喘息のように喘鳴(ぜんめい、呼吸がゼーゼー、ヒューヒューすること)が出たり、さらには息苦しさを伴うことはありません。

3週間以上続く咳の原因として最も多く、約30~50%を占めるといわれています。

さらにそのままにしておくと、一部の方が喘息に移行しうる病気です。

咳が続く、止まらない、というお悩みをお持ちの方は、一度診察を受けてみることをおすすめいたします。

咳喘息は総合診療科でも診療が可能

咳喘息は何科で診察すれば良い?と思われますが、基本的には呼吸器内科で診る病気です。

ただし同じ咳といっても、いろいろな病気があり、咳喘息だと思っていても、実は他の病気が隠れている場合もあります。

咳や呼吸器の疾患だけでなく、他のさまざまな症状も検討しながら咳喘息であると確定させることが可能です。

名駅ファミリアクリニックは、的確に症状を見極め、患者様に沿った治療を行うことを目指しています。

  • 咳が長引いて止まらない
  • 色々治療を受けてきたが、治らない
  • 数週間咳が続いているけれど、その原因がわからない
  • 通勤などに便利なクリニックに通いたい

このようなお悩みをお持ちの方はぜひ一度当院までご相談ください。

初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。

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咳喘息のくわしい診断方法

日本呼吸器学会のガイドラインによれば、以下の2つのポイントをすべてを満たす場合は咳喘息であるとされています。

  1. 喘鳴を伴わない咳嗽が、8週間(3週間)以上持続 聴診上も笛を吹くような音を認めない
  2. 気管支拡張薬が有効

ただし咳喘息は、一般的に明け方や寝るときなどに症状が強くなる傾向がありますが、昼間にだけ咳がある方もいらっしゃいます。

風邪を引いたり、冷たい空気に触れたり、運動やたばこの煙、雨や湿度の上昇、花粉や黄砂などによって症状が悪化することもあり、患者さんによっていろいろなケースが考えられます。

名駅ファミリアクリニックでは、治療をすすめながら、次の3つの軸をもとに総合的な診断を行っています。

1. お話を通じて症状のチェック(問診)

咳が悪化するタイミング

  • 夜中や早朝に多い
  • 寒暖差や会話などで悪化
  • 季節性の有無

伴う症状

  • 鼻水や痰、喘鳴(ぜんめい、呼吸がゼーゼー、ヒューヒューする)の有無

2. 検査すること(身体診察、レントゲン等)

以下のような診察・検査を行うことがあります。

身体診察

  • 胸部の聴診。喘鳴の確認。

肺機能検査

  • 1秒率、肺活量などの確認。

胸部レントゲン所見

  • 異常所見の確認

痰の検査

  • 痰の中に好酸球という、アレルギーに関わっている細胞の有無

3. 治療効果をみること

  • 気管支を広げる薬(気管支拡張薬)と微量ステロイドの吸入薬の有効性の有無

以上の3つの軸で診断を考え、治療で改善が認められる場合は、咳喘息と考えられます。

名駅ファミリアクリニックでの咳喘息の治療方法

咳喘息は、気道が敏感になっているため、気管支拡張薬と吸入ステロイド薬の合剤を主に使用します。

その他、ロイコトリエン拮抗薬という喘息のお薬や、症状が強い方は内服のステロイド薬を使用することもあります。

名駅ファミリアクリニックでは、即効性があり、かつ長時間効果もある気管支拡張薬と、ステロイドとの両方が配合された吸入薬を使用することで、速やかな改善を目指します。

早い方では治療をはじめてすぐに効果がありますが、少し時間がかかる方もいらっしゃいます。

それぞれの治療効果をみながら、薬の追加や変更等について検討していきます。

治療を開始して症状がすぐに改善し、咳がなくなった場合も、もう少し治療を続けた方が良い場合もあります。

症状が繰り返される場合は、再発予防のため、長期間治療が必要になることもあります。

診察時にお聞きしたいこと

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咳の原因をくわしく鑑別していくために、問診時にその病気のエピソードを教えていただくことが、咳喘息の症状であると確定するための有効な手段となります。

当院での受診の時には、以下のポイントを参考にお話いただけると幸いです。

  • 咳が始まった時期
  • 咳が始まったきっかけ(始まりは他の症状を伴っていなかったか)
  • 今ある症状
  • 咳が悪化するタイミング(朝起きたとき、日中、寝る前、睡眠中、会話中、運動時、食後、横になったとき)
  • 喘鳴の有無
  • 過去の同じような咳症状の有無
  • 今までのアレルギーの指摘(喘息、花粉症、アトピー等)の有無
  • 家族のアレルギーの指摘(喘息、花粉症、アトピー等)の有無
  • 今回の咳症状について、過去に治療を受けてきたかどうか

こんな咳が出ている場合はすぐに診察を

ただし以下の症状がある場合は、咳喘息ではない、緊急性が高い疾患や重い疾患が隠れている可能性があり、すぐに受診することをおすすめしています。

  • 血痰を伴う
  • 声の変化を伴う
  • 体重減少を伴う
  • 呼吸困難感がある
  • 胸の痛みを伴う

咳喘息の再発は起こりにくくなるの?

咳喘息は、繰り返し起こることがあり、一部の方が喘息に移行しうる病気です。

しかし、咳喘息を吸入ステロイド薬を使って治療した場合、喘息に移行しにくくなる、という報告もあります。

また、患者さんの中には、ある一定の季節にだけ咳症状が続くことがあります。

その場合、症状の生じる時期にあらかじめ治療を開始し、季節が過ぎれば治療をやめる場合もあります。

しかし、経過中に通年性に移行することがあるので、患者さまと相談しながら治療方針を決めていきます。

同じような咳でも病気によってこれだけ違いがある

咳は、咳喘息以外にも様々な病気に現れる症状です。

それは、主に咳が続く長さによって区分けされます。

  • 3週間未満の咳...急性咳嗽(がいそう)
  • 3~8週間の咳...遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)
  • 8週間以上続く咳...慢性咳嗽(まんせいがいそう)

これらの咳のうち、3週間未満の急性咳嗽は、ウィルスをはじめとした、感染症による咳が圧倒的に多く、咳喘息とは直接関係はありません。

では、3週間以上続く遷延性・慢性咳嗽の原因においても、咳喘息以外にこれだけの症状が考えられます。

感染症

感染症による咳といっても、長引く場合は、感染後、体の中に原因微生物が全く(あるいはほぼ)ないのに続く、感染後咳嗽がほとんどです。

遷延性・慢性咳嗽の11~25%を占めます。

その他ごくまれですが、結核による慢性咳嗽の方もおり、とくに注意が必要です。

好酸球性気道炎症疾患

アトピー咳嗽

気道粘膜が、アレルギーでイガイガしたり、痒みがあったりして、咳が出やすくなった状態です。咳喘息と似ており、鑑別がなかなか難しい疾患です。

副鼻腔気管支症候群

頬の奥や、おでこの奥にある、副鼻腔という空洞に炎症が起きたものを副鼻腔炎といい、慢性化したものは慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と呼ばれます。

慢性副鼻腔炎と、慢性気管支炎などの下気道の疾患は合併することが多く、副鼻腔気管支症候群といい、長引く咳の原因になります。

上気道咳症候群

鼻水が後ろに垂れ、のどまで下りてくることを、後鼻漏といいます。

後鼻漏が刺激になって、慢性的に咳が出る病気のことで、頻度が高いです。

たばこによるもの

喫煙での咳嗽

タバコを吸うと、それが刺激になり、咳が出ることがあります。もちろん禁煙が治療になります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

COPDは、主にタバコによって気管支や肺に慢性的な炎症が生じ、その結果咳や痰などの症状が続きます。COPDによる咳の最も効果的な治療も禁煙です。

消化管の病気

胃食道逆流症(GERD)

これは胃酸が胃から食道に逆流することによって生じる、食道に炎症が生じた病気です。

この疾患も咳が長く続くことがあります。

その他

薬剤性

お薬が原因で咳が続くことがあります。最も有名なものは、ACE阻害薬という、血圧を下げるお薬です。

心因性咳嗽

ストレスが原因で、慢性的な咳が続く方もいます。しかし咳の原因をストレスとする前に、慎重な鑑別診断が要求されます。

過敏性肺炎

羽毛布団や加湿器、エアコンの影響などで、原因物質を繰り返し吸い込んだ結果、アレルギー反応によって生じた肺炎のことで、咳が続くことがあります。

このように、長く続く咳だけでも、実に多種多様な原因があります。

名駅ファミリアクリニックでは、丁寧な問診や検査などを通じて、咳喘息であるかどうかを見極めていきますので、これまで咳の原因がわからなかった方や、毎年ある時期になると咳が出やすい方が多く来院されています。

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自分で治すことはできる?

咳喘息は自然経過で良くなっていくこともありますが、治療せずに放っておいて、数か月と長い間、辛い咳症状で寝られずに苦しむ方も見かけます。

また、市販薬では吸入の気管支拡張薬をはじめとした効果的な薬が(私の知る限り)なく、なかなか治療が難しいと思います。

また、咳があるからといって、咳喘息であると独断で判断するのではなく、他の病気が隠れている可能性もあります。

咳喘息をほうっておくと喘息に移行してしまうリスクもあり、早めの受診をおすすめしています。

当院での診療をご希望の方はどうぞお気軽にご相談ください。初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。

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参考文献
倉原優. 咳のみかた,考えかた.東京,中外医学社,2017
Pertussis infection in adolescents and adults: Clinical manifestations and diagnosis. UpToDate 19.0
Mycoplasma pneumoniae infection in adults. UpToDate 24.0
田中裕二. プライマリ・ケアの現場でもう困らない!止まらない"せき"の診かた.東京,南江堂,2016
亀井三博. 私は咳をこう診てきた.東京,南山堂,2013
日本呼吸器学会.過敏性肺炎
日本呼吸器学会.咳嗽に関するガイドライン第2版.メディカルレビュー社,2012

筆者プロフィール

院長:田島光浩

平成19年 信州大学医学部卒業卒後臨床研修の後、平成21年より名古屋大学総合診療科後期研修プログラム(日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医後期研修認定プログラム)にて後期研修を行う。 その間、名古屋大学総合診療科、愛知県がんセンター愛知病院緩和ケア内科、名古屋掖済会病院小児科、名古屋医療センター総合内科などで勤務。平成25年日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医・指導医取得。

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