ピーナッツアレルギーの症状や診断方法は?

ピーナッツアレルギーは2~6歳の幼児期で3番目に頻度の高いアレルゲン(アレルギーの原因)です。
ピーナッツアレルギーで起こる症状
食物アレルギーは、典型的には摂取後1時間以内に症状が出ますが、ときおり数時間後に症状が出ることがあります。
蕁麻疹などの皮膚症状の出現率が約9割と最も多く、次いでのどのかゆみや呼吸苦、喘鳴といった呼吸器症状が約3割と続きます。
その他、嘔吐や下痢などの消化器症状、頭痛や意識障害といった神経症状、血圧低下や蒼白といった循環器症状などが現れることがあります。
他の食品と比較して、ピーナッツをはじめとしたナッツ類は、重いアレルギー症状を起こしやすいといわれています。
ピーナッツアレルギーの診断方法
症状・経過を詳しくお聞きし、ピーナッツアレルギーの可能性を検討し、その上で検査をするかどうか判断します。
当院では採血によるアレルギー検査(特異的IgE抗体等の測定)を行っています。
ピーナッツの特異的IgE抗体は感度は高い(除外する上で有用)ですが、ピーナッツに含まれるAra h 2の特異的IgE抗体のほうが、特異度が高い(診断に適している)です。
そのため、これらを組み合わせてアレルギーがあるか検査していきます。
ピーナッツアレルギーを治すことはできますか?
ピーナッツアレルギーの方の20-25%は耐性獲得するという報告があります。
ピーナッツアレルギーは、症状が重症化していく傾向があるため、注意が必要です。
また、ピーナッツアレルギーがある人の約30%に、他のナッツ類のアレルギーがあるとされており、この点についても注意が必要です。
ピーナッツアレルギーを疑われるお子さまをお持ちの方はぜひ一度当院までご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。