夜尿症外来のご案内~無理のない治療で改善を目指していきます。

当院の新型コロナウイルス感染対策について

もう卒業してもいい年齢なのに、まだおねしょをしてしまう...

週に数回はおねしょが続いてしまう...。

そんな心配をかかえるお子様や親御様も多いのではないかと思います。

夜尿症は決して特別なことではありません。

お子様に怒ったり、焦って自己対策を行うことはかえってプレッシャーとなり、慎重な対応が必要となります。

名駅ファミリアクリニックでは、お子様ご本人の状態や親御さんのご希望をお聞きしながら診療を行っていきます。

お子様の夜尿症が心配な方はぜひ一度当院までご相談ください。

初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。

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夜尿症になる原因とは

夜尿症の原因としては、主に

  1. ホルモンの影響や、飲水や塩分などの過剰摂取による夜間多尿
  2. 膀胱の働きが未熟
  3. 尿が溜まって膀胱から刺激があっても目が覚めにくい(覚醒閾値の上昇)

などが挙げられます。
その他、親御さんが夜尿症であった場合は子供さんもなりやすいという遺伝的な要因や、ストレスの関与などもあります。

夜尿症治療のすすめかた

初診の患者さんには以下のような問診を行い、まずどのような原因に起因したタイプであるかを考えていきます。

  • これまでずっと夜尿が続いているか、あるいは6ヶ月以上夜尿がなかった期間があったか
  • 昼のお漏らしがあるか
  • 1日の排尿回数はどれくらいか
  • 突然我慢できないような尿意が生じるか
  • 排尿のために腹圧をかけなければいけないか
  • 排尿が中断してしまい、何回かに分けての排尿になるか
  • 尿路感染症の既往があるか

以上のようなお話をお聴きした上で、腹部などの診察も行っていきます。

さらに、尿検査を行い、感染症の有無や、尿の比重などを確認し、夜尿症の鑑別を行うこともあります。

これらの診察の上、最初からお薬を使うのではなく、以下のような生活上のアドバイスを中心とした治療をすすめていきます(専門性が高いと判断される場合は専門医にご紹介させていただくこともあります)。

・水分の摂取タイミング
水分は夕方以降、少なめにすることが勧められます。
夕食は就寝2時間前までに済ませ、夕食後は水分を摂るとしてもコップ1杯までにします。ただし夜間に習い事などがある場合は個別に対応します。
・排尿訓練
排尿訓練とは、膀胱の機能を高めて夜尿症の改善につなげるものです。
具体的には、就寝前や起床時などに必ず排尿する習慣をつける、定時排尿法などがあります。
・ご褒美
夜尿がなかった日に、ご褒美をあげることが有効な場合があります。

ご褒美は、夜尿症がなかったことよりも、あらかじめ約束しておいた行為(例えば就寝前にトイレに行った、など)に対して与えます。

さらに、あらかじめ決めておいた少し大きなご褒美を、お約束の行為が長続きしているときしているときに与えたりします。

こちらでご紹介したことはあくまで一例ですが、患者さん個別のタイプに合わせてさまざまなアドバイスを行っていきます。

以上のような方法で改善するケースもありますが、なかなかうまくいかないケースには、アラーム療法を行ったり、また場合によってはお薬を使ったりすることもあります。

アラーム療法とは?

眠っているときに排尿を気付かせ、目が覚めてトイレに行ったり、我慢できるようにすることで、夜尿をしないようにする治療法です。

約3分の2の児に有効とされていますが、夜間多尿の児より、覚醒が困難な児のほうがより有効と考えられています。

アラーム療法は週に3回以上夜尿があり、本人も家族も改善に対するモチベーションが高い場合に効果が高いです。

本人のやる気や理解力次第では7歳未満の方にも使用できます。

ただし成功のためには、患者さん自身がアラームの音か振動、もしくはご家族の介助で起きなければいけません。

本人や家族がこの治療を望まない場合や、短期間での効果を期待する人や、週に1,2回という頻度の少ない夜尿では、他の治療を考えていきます。

夜尿症にあてはまる方とは?

夜尿症は、睡眠中に尿を漏らしてしまうことをいいますが、それだけが条件ではありません。

診療ガイドラインでは以下を満たすものと定義されています。

  1. 5歳以上の小児の睡眠中の間欠的尿失禁(※1)である。
  2. 昼間尿失禁や、他の下部尿路症状(※2)の合併の有無は問わない。
  3. 1ヶ月に1回以上の夜尿が3ヶ月以上続くものとする。
  4. 1週間に4日以上の夜尿を頻回、3日以下の夜尿を非頻回とする。

※1 間欠的尿失禁とは、一定の時間をおいて、尿を漏らしてしまうのを繰り返すことをいいます。
※2 下部尿路症状とは、1日の排尿回数が多かったり(8回以上)少なかったり(3回以下)、昼間尿を漏らしてしまったり、尿をするといきんだり、排尿をしようとしてから始まるまでが遅かったり、残尿感(尿をした後にまだ尿が残っている感じがすること)があったりする症状のことをいいます。

小児の夜尿症の頻度は、小学校入学時に10%超、中学生で1~3%という報告がありますが、地域や報告者により幅があります。

夜尿症が自然に治る時期は女性の方が早く、治癒のピークは10~11歳とされます。

一方男性の治癒のピークは12~14歳と、女性より2~3年遅れる傾向があり、まれに成人になっても継続する人もいます。

夜尿症が自然に治癒する割合は毎年約15~17%ですが、生活指導を初めとする治療介入によって、治る割合を2~3倍に高めることができ、治るまでの期間も短くすることができます。

参考文献
日本夜尿症学会編集.夜尿症診療ガイドライン2016,診断と治療社,2016

筆者プロフィール

院長:田島光浩

平成19年 信州大学医学部卒業卒後臨床研修の後、平成21年より名古屋大学総合診療科後期研修プログラム(日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医後期研修認定プログラム)にて後期研修を行う。 その間、名古屋大学総合診療科、愛知県がんセンター愛知病院緩和ケア内科、名古屋掖済会病院小児科、名古屋医療センター総合内科などで勤務。平成25年日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医・指導医取得。

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