おたふくかぜの症状や合併症は?治療法についても解説

おたふくかぜは流行性耳下腺炎といい、耳の下(耳下腺)が腫れたり、あごの下(顎下腺)が腫れたりする感染症です。
ムンプスウイルスが原因で発症します。
症状
耳下腺や顎下腺が腫れます。
腫れは片方だけで終わることもありますが、ご飯が食べられないほど腫れることもあります。
腫れは2~3日でピークに達し、3~7日間、長くても10日間で消えます。
痛みを伴い、酸っぱいものを食べると強くなることがあります。
また、
- 10~100人に1人が無菌性髄膜炎
- 500~1000人に1人が回復不能な片側の難聴
- 3000~5000人に1人が急性脳炎を併発
するため、高熱や頭痛、嘔吐、耳の聞こえが悪いといった症状があればすぐに医療機関に受診してください。
感染経路
飛沫感染、接触感染で感染し、 春から夏にかけての感染が多いです。
感染しやすい期間は、耳下腺腫脹の1~2日前から腫脹5日頃までです。
検査
症状から診断することが多いですが、診断確定のためには、血液で抗体検査を行う必要があります。
治療法
特別な薬や治療法はありません。対症療法になります。
痛みが強い場合は解熱剤を使用することもあります。
強い頭痛や、はき気を訴え高熱が続く時には、無菌性髄膜炎を合併している可能性があります。
髄液検査をすることによって診断できますが、通常は後遣症なく治ります。
合併症
注意が必要なのは難聴です。片方の耳だけのことが多いので、気づかれにくいようです。
その他、膵炎・卵巣炎・精巣炎などを起こすこともあります。
予防接種を打つことによって難聴などの重い合併症を防ぐことができるため、1歳を過ぎたら必ず打っておきましょう。
登園(登校)基準は?
耳下腺・顎下腺が腫れ始めて5日間が過ぎ、かつ全身状態が良ければ登園(登校)できます。
予防方法
おたふくかぜは予防接種で予防ができる感染症です。
ぜひ、早めの予防接種をしましょう。
当院でもおたふくワクチンの接種を行っています。
詳細については、以下のページをご参照ください。
診察料金は?
名古屋市在住の小児の場合は自己負担は発生しません。
おたふくかぜの症状が疑われるお子さまをお持ちの方、ワクチンの接種をご希望の方はぜひ一度当院までご相談ください。
初診・再診とも、WEB予約、またはお電話で受付を行っております。